７月25日(日)魔物
連日の暑さの中、東京オリンピックが熱戦を繰り広げ画面に向かって思わず声援が出る。日本経済新聞春秋『ここ一番の勝負の場で、絶対王者といわれるアスリートが敗れ去る。そんなとき人は「魔物が潜んでいた」などと評する。プレッシャーの怖さ、普段通りの力を出し切ることの難しさ。舞台を後にする選手の心中を思えば胸が痛むが、これもスポーツの奥深さであろう。これまでとは次元も勝手も違う魔物に、東京五輪は襲われた。世界的な新型コロナの感染拡大と、それによる開催延期や無観客試合。コロナ下での生活を送ってきて思うの.』と続く。アスリートの心境や重圧は大きいだろう。さらに新型コロナ感染症が加わり厳しい環境下だが、結びに女子柔道の元世界王者の山口香さんの言葉が「平常心で戦えないのが五輪だが、五輪でしかない力もある。魔物もいるが魔法もある」だ。応援する側にすれば、魔物より魔法が起きることに期待したい。競泳の女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した大橋悠依選手。スケートボードの男子ストリートで、22歳の堀米雄斗選手が金メダルを獲得。柔道の女子５２キロ級で阿部詩（日体大）がアマンディーヌ・ブシャール（フランス）に一本勝ちし、金メダルを獲得。柔道の男子66キロ級があり、阿部一二三が決勝でバジャ・マルグベラシビリ（ジョージア）を破って金メダル、妹の阿部詩が金メダル獲得し、男女のきょうだいが同じ日に金メダルを獲得するのは、日本の柔道では史上初めての快挙など….。
さて、応援しながら予定通りにワークが進み、日経WEBニュースを見て魔物を感じた。『日本経済新聞社とテレビ東京は23～25日に世論調査を実施した。菅義偉内閣の支持率は前回調査の6月から9ポイント低下の34%で、2020年9月に政権が発足してから最低となった。政府の新型コロナウイルスワクチンの接種計画について「順調だとは思わない」との回答が65%と6ポイント上昇した。』と。魔物ののままか、魔法が使えるか。