3月6日(木)役割

 「子ども食堂 増える役割地域で支援を」と社説に西日本新聞に掲載。今や地域社会になくてはならない存在だ。子ども食堂は多世代の人たちの居場所になっている。運営を支える善意の輪をさらに広げたい。子ども食堂は、主に貧困家庭の子どもたちに無料か低額で食事を提供する目的で始まった。初めて東京に開設されたとされる2012年以来、増加の一途をたどる。NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」によると、24年度は全国で少なくとも1万867カ所に増えた。全国の公立中学校と義務教育学校を合わせた数を上回ると。運営者が個人や市民団体のボランティアだけでなく、企業や各種法人に広がっていることが増加の要因として考えられるようだ。子ども食堂のネットワーク団体が24年度までに全都道府県に発足した効果も大きい。互いのノウハウが共有でき、運営しやすい環境が整いつつある。10年余りで子ども食堂の形態は大きく変わり、子どもからお年寄りまでが集う地域の拠点となった。その機能は貧困対策にとどまらず、孤食の解消、食育、子どもたちの見守り、多世代交流など多岐にわたる。一律の行政サービスとは違い、利用者の要望や地域事情に応じて多様な活動ができることが魅力だ。気がかりなのは、運営に困っている子ども食堂が多いことである。むすびえが昨年夏にアンケートしたところ、9割近くが「物価上昇による影響を感じている」と回答した。半数以上は運営資金不足に直面し、経費をやりくりしながら活動を維持している実情がうかがえる。運営スタッフや後継者の不足も大きな課題だと。石巻市内でも、果敢に運営を実施している女性がいる。市内外から支援の輪が広がっている。そもそも、支援の輪を広げることも大事だが、格差是正する政治力で貧困を無くすことが大切だと思う。
 さて、午前10時から産業建設委員会が開催され、付託案件の審査 (1)条例5件(第4号議案石巻市被災市街地復興土地区画整理事業施行に関する条例を廃止する条例、第9号議案石巻市手数料条例の一部を改正する条例、第13号議案石巻市建築基準等に関する条例の一部を改正する条例、第14号議案石巻市営住宅条例の一部を改正する条例、第15号議案石巻市空家等の適切な管理に関する条例の一部を改正する条例)、(2)当初予算3件(第17号議案令和7年度石巻市一般会計予算のうち当委員会付託分、第18号議案令和7年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計予算 第23号議案令和7年度石巻市下水道事業会計予算)、(3)補正予算3件 第30号議案令和6年度石巻市一般会計補正予算(第6号)のうち当委員会付託分、第31号議案令和6年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第2号)、第36号議案令和6年度石巻市下水道事業会計補正予算(第4号) )について、会派室で傍聴。付帯決議案を可決し午後5時半近くまで要した。長丁場のため、4常任委員会を終えて、会派で中間慰労と発表。お疲れ様。

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