12月25日(日)大震災 290日目

 昨日の夕刊、石巻日日新聞の「神戸復興塾の助言が掲載されていた。野崎隆一神戸復興塾事務局長の寄稿文は、「自然災害は、被災社会に避けがたく民主化を迫る」というNGO/NPOの先頭に立ち2年目に亡くなった草地賢一氏の言葉を引用し異文化に会う中、未曾有の事態に対応していくためには十分な話し合い「熟議の民主主義」の発生が必要であることや自然災害で多くの命や暮らしを破壊したが、復興を新たな再生のチャンスとすることが残されたもの達の責任ではないかという。午前中は、東松島市に居たが、そこで震災当時の人間性や復興に関する思いを伺うことができたが、提言のとおりだ。
 夜は、致知を読む。日野原重明先生(聖路加国際病院理事長)が未曾有の大震災、大津波、原発事故……大きな試練に見舞われた2011年。そして来る2012年。私たちはこの現実から立ち上がり、新たに運命をデザインしてゆかなければなりません。日野原先生は、「運命は与えられるものではなく、自ら動いてデザインしていくものです」と説かれているが、「熟議の民主主義」が問われる中、「宿命」発言は、今もって納得がいかない。特集の生涯修業では『この世に自らの意思で生まれてくる人は一人もいない、ということである。寿命もまた人の意思の範疇をはるかに超えている。しかも、自分と同じ人間は過去にもいなかったし、これからも生まれてこない、ということである。人は誰しもこの悠久の宇宙の中でただ一人、一回限りの命を生きている。まさに奇跡の命であり、人生である』改めて復興のために全力を傾注し、いまに渾身に生き抜くことを誓わねばならない。しっかりと奮起したい。

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