2月9日(月)やねだん
鹿児島県の大隅半島にある鹿屋市の柳谷集落、通称「やねだん」の特集を見た。過疎高齢化」の集落で1人のリーダーを中心に、集落の人達が立ち上がった。柳谷集落がめざしたのは「行政に頼らない地域再生」。集落総参加で労力や経験を提供しあい、土着菌を使った土作りやオリジナル焼酎づくりなど、独自の商品開発で自主財源を増やしたほか、住民の工夫で福祉や教育も自ら充実させていった。本年1月25日、熊本で開催された「地方創生フォーラム」で、基調講演「地域創生について」石破茂地方創生担当大臣が行い、自治公民館長 豊重哲郎が「やねだん」の取組みを事例紹介。やねだんの理念『行政に頼らない「むら」おこしを目指しています。補助金漬けで国や町の行政に頼りきりでは、集落の力を削ぐだけで、集落も人も育ちません。補助金に代わるもの。それは汗、すなわち活動への参加です。幼児から高齢者まで出番を引き出し、地域活動に自主参加してもらうための土台づくりから始めました。集落民一人ひとりが「レギュラー」で、やねだんには「補欠」はいません。地域活動では、絶対に犠牲者を出してはいけないし、できる人たちだけでやっては長続きしないし、感動もありません』というものだ。
さて、東日本大震災から支援の在り方が変化しているはずだが変わっていないことを耳にする。午前午後とも同様の話題だ。紹介のあったここ、鹿児島県大隅半島のほぼ中央に位置する鹿屋市串良町柳谷地区で地元の人は「やねだん」と呼ぶ120世帯およそ300人が共存する、高齢化が進む典型的な中山間地域の集落だ。この集落がアイデアあふれる豊重館長のリーダーの下、子供達から高齢者まで強い絆で結ばれ、土着菌堆肥からサツマイモ栽培オリジナル焼酎開発、トウガラシ栽培からコチュジャン開発といった、集団営農から六次産業化を推進、集落の独自財源を築き高齢者には一万円のボーナスが支給され、地方創生の”good practice”だ。何とか進めて行きたい。