5月31日(日)文化

 『「大江戸や犬もありつく初鰹」。小林一茶がこんな句を残しているくらいだから、この季節の、この魚に対する江戸っ子の偏愛ぶりはやはり相当なものだったようだ。ほとんどは刺し身にして辛子で食べたらしく、日本人の生食志向はこのあたりから深まったのだろう』の書き出しの日本経済新聞春秋だ。牛刺しやユッケ、レバ刺しといった牛肉の生食が4年前の食中毒事件を機に、厚生労働省は禁止令を発した。今度は、豚肉の生食も禁止で、このままなら『次は鶏か馬か生卵か。カツオの刺し身にだってそのうちに禁令が及ばぬとも限るまい』とやや皮肉だ。行政は、とかく○か×と二者択一で進めるきらいがある。ただダメでは柔軟性がなさすぎるのではないか。
 仙台へ向かう途中で、楽天対巨人戦を見に行くという先輩や友人と三陸道の春日PAでお会いした。昨日の勝てる試合を落としたことや復興住宅にまだ入れない歯がゆさなど監督の采配についてお話受けた。仙台に到着し、任期満了に伴う仙台市議選(定数55で7月24日告示、8月2日投開票)自民党推薦仙台市議会議員立候補予定者菅原正和さんの事務所開きの神事に御案内を受け出席した。無事に終え、来賓として出席した衆議院議員秋葉先生と懇談し写真。午後からは、仙台市博物館で、御招待いただいていた「東日本大震災復興特別展 国宝「吉祥天女」が舞い降りた!ー奈良 薬師寺 未来への祈り を見学した。約1300年前(680年)に天武天皇が皇后の病気平癒を祈り薬師寺を建立発願した。この歴史と思いは凄い、体が震える。なぜ、仙台のみで開催されたのか理解できる。心の復興は、単に○か×ではない。先人達の英知に感謝しつつ繋いでいくことが必要だ。自宅に戻るとロサンゼルスに居住する従姉が来ていた。久しぶりに懇談し、大事にすることがいっぱいあると感じた。

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