6月27日(月)破り

 全国に先駆けてIT化を進めてきた佐賀県教育委員会のシステムが不正アクセスされ、生徒の個人情報が大量に漏えいした事件である。逮捕された17歳の少年は、佐賀県教育委員会の「SEIーNet」と呼ばれる教育情報システムや、県立高校の校内ネットワークが不正アクセスをして生徒の個人情報など21万件のデータが漏えいしたとみられるものでショックが隠せない。
 なぜ、どうしての疑問なしの問題意識や既得権などにより薄れていることが多い。指摘に対しておやっ!と思うことが多すぎる。定石が破られることから、コスト意識や社会常識から乖離する行政への批判が多く、しっかりと受け止めておきたい。戊辰戦争で、奥羽列藩同盟の会津藩には、日新館があった。ここは、人材の育成を目的に1803年に建設された会津藩の最高学府で、藩士の子弟は10歳で入学して学問や武道に励み、心身の鍛錬に努めた。新島八重の実兄・山本覚馬や白虎隊の少年達をはじめ、多くの優秀な人材を輩出。好きなのは、「什の掟」で、「ならぬことはならぬものです」だ。破りが多すぎる。東日本大震災最大被災地だからこそ、厳格に。

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