8月10日(水)修せざるにはあらはれず

 今月7日が立秋、今朝の風は暑いながらも秋風を感じる。そんな中で、リオデジャネイロ五輪も日本のメダルラッシュで、熱い。体操男子団体の5人の若武者は、予選や決勝でのミスをチームで補い合い金。イチロー選手が大リーグ通算3千安打を達成した、何と42歳だ。熱い。
 日本経済新聞春秋に『・・・曹洞宗の祖、道元は言う。「修せざるにはあらはれず、証せざるには得る事無し」。誰しも仏の資質は心に備えるが、自ら修行し、悟りを得る過程を経なければ現れてこない、との意味だろう。人間の秘めた才能と、それを開花させるための努力の関係にもいえる。アスリートらは実践を通じ、とうに気付いているはずだ。リオデジャネイロ五輪も日本のメダルラッシュだ。内村航平選手ら体操男子団体の5人の若武者は、予選や決勝でのミスをチームで補い合い金に輝いた。イチロー選手と5人に共通するのは陥った苦境からの見事なリカバリー。「練習はやりきった」との誇りが栄光を呼び込んだのだ。まさに「修せざるにはあらはれず」。
 道元さんは、私の家の曹洞宗の祖である。しっかりと胸に刻みたい。

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