8月16日(火)兵法

 『中国人のビジネス・ルール 兵法三十六計』 ( 梁 増美 著)を読む。内容は、 中国企業とのビジネスにおいて、さまざまなトラブルが起こるが、中国側の行動の背景には、長い歴史の中で醸成された「兵法三十六計」という行動原理があり、彼らには悪いことをしているという意識はない。日本側はむしろ、相手のルールを学び、理解したうえで対応していく必要があるのではないか。本書は、中国人がなぜ、また、どのように、ビジネスで兵法三十六計を使うのかを、実際の事例を通して明らかにする手法で書かれている。帯には、『策略を尊ぶ中国人、策略を蔑む日本人 すれ違いの原因はここにあった』と。
 中国人は出会う人間を「身内」と「外部」にわけ、身内には「儒教」、外部には「兵法」で接するという。そして兵法は戦乱の歴史の中で発達してきて「不戦の哲学」だ。「第一計 瞞天過海」は、絶体絶命の窮地に追い込まれても、世間をだまして、うまく逃げるだ。この第一計から「第三十六計 走為上」の勝ち目がないならば、戦わずに全力で逃走して損害を避けるまで大変面白く読めた。いかにして「計」を察知して対処するかだ。中国人だけでなく兵法の事例は目の当たりにしている。

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