5月24日(水)新開発
東日本大震災で大打撃を受けた水産業、とりわけカキ養殖者は厳しい現状だ。そこで、復興を目指して県内で新たに開発された2種類のかきが、ことしから量産できるようになり、仙台市で試食会が開かれたニュースが放映された。開発されたのは、「あまころ牡蠣」と「あたまっこカキ」の2種類のカキ。「あまころ牡蠣」は、南三陸町志津川で生産され、出荷までの期間が、通常の半分以下のおよそ10か月と短く、甘みが強いのが特徴。一方、「あたまっこカキ」は、塩釜市の浦戸諸島で生産され、ぷくっと膨らんだ身で、濃厚な味わいが特徴で4年前から県の水産試験場などが開発に取り組んできたもの。
従来の養殖に加えて創造的な復興は歓迎だ。各浜も負けないよう切磋琢磨すべきだ。石巻かきブランド化事業委員会を立ち上げ久しいが県内の生ガキの生産7割に甘んじることなく創意工夫が求められる。