12月28日(木)始まり

 日本経済新聞 春秋に『来年は明治維新150年という。政府は記念事業を行う方針らしく、菅義偉官房長官は「明治の精神に学び、日本の強みを再認識して次世代に残すことは極めて重要」と記者会見で述べている。その伝でいえば、今年は江戸幕府の統治が崩れ150年の節目でもあった。・・・』
 さすれば、今年は大政奉還、260年続いた徳川幕府の終焉となる。戊辰戦争について地元紙に元教育長阿部和夫先生が連載している。春秋では、『維新の節目に自らを肯定する意義を見いだすのもよい。けれど、入り乱れる利害の調整や痛みを伴う改革を避ければ、どれほど混乱を来すか。幕末にも目を向けねばなるまい。人材面でも教訓はある。評論家の野口武彦さんは「平成の晋作、龍馬」を気取る人はいるが、井伊直弼になろうと言う政治家がいない、と記した。
▼井伊の評価は様々だ。一面では心ならずも日米修好通商条約を調印し、国内の混乱の責任を一身に負ったのも事実だろう。野口さんは「現代日本が必要としているのは井伊のようにあえて泥をかぶるのを辞さない政治家ではあるまいか」と言う。カクメイを連呼し目先だけ変えているようでは革命も維新も遠ざかるだけだ。』と結んでいる。昨夜、牡鹿半島の魅力を「歴史の宝庫でロマンあふれる」と記した。新年を通し泥をかぶるくらいの器量がないと、思いは強くなる。終わりの始まりはたくさんだ。
 さて、来年早々に向けて風力発電の件で懇談・土地使用を承諾した。新たへ始まりだ。神棚掃除とお正月飾りだ。

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