2月6日(火)止まらない

 日本経済新聞春秋に『「走り出したら止まらない」とは日本の公共事業を象徴する言葉だ。政治が動き、役所がひとたび方針を決めた以上、どんな弊害を伴っても本末転倒に陥っても、実現したという「形」をつくる。このお家芸は、ダムや道路づくりに限らずしっかりと命脈を保っている。東京一極集中に歯止めをかけるために、23区内の大学の定員増を抑える――。こんな大胆、いや乱暴な施策が法案化されようとしているのも、走り出したら止まらぬ「地方創生」なるスローガンゆえだろう。地方大学の魅力を高めるのは大事だが、都市部の大学をいじめてどうする。これではみんな横並びになりかねない。・・・』と。走り出したら止まらいことによる副作用をあらわした、誠にそうだ。また、昨日の連鎖のように、東京株式市場の日経平均株価(225種)は、米国市場の大幅な株安が連鎖して急落し、終値は前日比1071円安の2万1610円で、昨年10月以来、約3カ月半ぶりの安値水準。英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱ショックが広がった2016年6月以来、約1年7カ月ぶりの下げ幅となった。取引時間中の下げ幅は1600円を超え、約17年10カ月ぶりの大きさとなる場面もあったと。勢いも大事だが、冷静に振り返ることも大切だ。新年度予算案が掲載される中、財源不足や勢いでハード面整備はメンテナンスなど副作用も気になる。前哨戦の市議選の記事もあったが昨年の市長選同様、政策議論も大事だ。

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