8月14日(火)ふるさと
日本経済新聞春秋に『「血につながるふるさと 心につながるふるさと 言葉につながるふるさと」。9歳で信州の馬籠を離れた島崎藤村はずっとのちに帰郷したとき、地元の小学校での講演でこう述べ、しばし絶句したという。故郷への思慕をあらわして、これほどいちずな物言いはない。』という書き出しで「ふるさと」について帰省中の方々に問うていた。「ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの」と室生犀星。「ふるさとは語ることなし」坂口安吾は、そこには生まれ育った土地への万感の思いがこもっていようと、いちいち語らなくても済む、たしかな故郷の存在――それがあったからこその名言であるに違いない、と結んでいる。
さて、10時から午後2時半までサンファンパークで開催された「第37回サン・ファン渡波市民夏まつり」に出席した。市長と丹野議員と私が紹介された。身近な人の参加とじもっとを離れた方々が参加し、ふるさとへの思いが強い。37回を数える中、地元小・中学校の参加も見逃せない。学生時代に室生犀星やさだまさしの「案山子」が心に残った。夕方から地元で育てていただいた方々への焼香へ。ふるさと、なんと響きのいい言葉だろうか。東日本大震災から7年5ヵ月7年5ヵ月、ふるさと再生はまだ道半ばだ。