3月16日(土)耕す

 妻と南三陸町へ出かけた。防災対策庁舎では繰り返し「高台へ非難してください」と防災無線で呼びかけ続け、3階建て庁舎屋上を2mも上回るとんでもない津波が襲ったことを写真と今の状況を見て思い出した。盛り土や耕されてた背後地を見て冷たい風が一層心にしみた。河北ビックバンで講演会、心が耕された。
 さて、日本経済新聞春秋に「中学校の英語で、「能動態」と「受動態」を学んだことを懐かしく思い出す。前者は、誰かが積極的に何かをする。後者は何かをされる、という受け身である。能動態では、人の意志が強調される。意志に基づく行動の結果には、責任が伴う。それが世間の常識である。」から、古代ギリシャ語に「中動態」で哲学者、國分功一郎さんの著書「中動態の世界」を紹介し虐待について結んでいた。責任という能動態の概念が少なく感じる。何よりも徳を積み、心を常に耕すことが大事だ。

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