5月2日(木)格差是正

 天気になったものの発達した低気圧の影響で風が強い。東大名誉教授の月尾嘉男さんが、「格差拡大の平成日本」についてお話ししていた。世界の個人資産のもっとも少ない方から半分までの人々の資産の合計と、上位の資産家の資産の何人分が同じかを計算したものです。2010年には上位388人の資産家の資産と下位35億人の資産が同じでしたが、5年後の2015年には上位62人と下位半分の資産が同じになり、昨年は上位26人の資産と下位半分が同額という発表をイギリスのオックスファムという非営利団体が発表しているという。日本ではどうかを所得格差について理解しやすいのは「ジニ係数」(集団の全員が均等の所得を得ていれば「0」、一人がすべての所得を独占していれば「1」になるような計算をする)でみると、日本は平成時代が始まった1989年には高所得者への課税や低所得者への補助などをする前の「当初所得」のジニ係数は0・43でしたが、2010年代中頃には0・55に上昇していて経済格差が拡大したことを意味し、これを富裕層への課税や貧困層への補助で調整した数値が「再配分所得」ですが、これも0・33から0・38に増えているという。一般に0・4を超えると社会が不安定になると言われていますから、日本はかなり微妙な事態にまで接近している。更に、貧困や雇用格差、賃金格差、地域格差などで事例をあげてみると一層厳しい。『「論語」ということでもありませんが、「人は貧しきを憂えず、等しからざるを憂う」と書かれています。これは為政者のための言葉とされており、国家だけではなく会社や家族を維持する責任のある人は格差をなくすことが責務であるという意味のようです。令和時代の政治家や経営者には平成時代に拡大した格差を是正することを目指していただきたいと思います』と。
 さて、石巻市大橋から鮎川へ、自宅に戻る際に十八成浜で白山神社・神明神社・金比羅神社の幟立てで祭り一色。自宅に戻り福島の従兄弟と会い、今度は桃生町の義弟へ。帰りに昨日、イオンモール石巻で「令和」を書き上げた書道家千葉蒼玄さんの作品を鑑賞(新しい時代を示す力強い筆運)を感じました。地域を牡鹿地区から桃生地区まで移動すると地域格差なぢ一層思いも強くなります。自宅に戻ると「有難い 自然の産物」感謝感謝し、しっかりと格差是正に対処して参ります。

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