3月31(火)伝える

 新型コロナウイルスに感染が、東京都で新たに78人の感染が発表されるなど、全国の1日あたりの感染者数が224人。これで日本で感染が確認された人は、空港の検疫で見つかった人やチャーター機で帰国した人なども含めてあわせて2211人。本日までの自粛が小売りや外食などで営業時間短縮の延長や臨時休業を実施する動きが強まっている。三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、首都圏の6店舗で4月12日までの週末営業を休業すると発表。「不要不急」と安倍総理や小池東京都知事がの協力要請しているが、ますます先行きが見えない。
 一方、クオモNY州知事が良い評価を受けている。その良さが5点が分析されている。
①迅速かつ頻繁
毎日、一回一時間ぐらいをかけて、何が起こったか、何か起きているのか、これから何が起こるのかをきめ細かくブリーフィング。もちろん、記者たちなどオーディエンスはたっぷりと間隔をあけて座っている。
②徹底した情報開示
「11万のベッドが必要になるかもしれません。一方で、われわれの現在のキャパシティーは5万3000ベッド。3万7000人がICUで呼吸器付きのベッドが必要となるかもしれません。しかし、今あるのは3000。これは、皆さん、問題です」。ファクトに基づき、具体的な数字を上げながら、ネガティブな情報も一切包み隠さずに開示する。
③圧倒的なわかりやすさ
彼は原稿を見ず、すべて自身の言葉で話す。その動画の横にはパワーポイントの映像が映し出されており、口頭ではわからない数字やデータ、ポイントがビジュアルで、すぐに理解できるようになっている。さらに感染者拡大のカーブを「波」に例え、「皆さん、カーブの話をしていますね。このカーブは波。高ければ、医療システムを破壊します」と効果的に比喩を使う。「ピークの山」の話も彼の手にかかると、子供から高齢者まで全国民があっという間に理解できる。
④劇場感
ビジュアルな臨場感を演出するため、時には、山積みになったマスクや医療機器の前で、時には、臨時病院に転用した大規模コンベンションセンターに並んだ病院ベッドの前で、ブリーフィングを行う。見る人に「ここまで準備をしている」と直感的にわかってもらうのだ。
⑤専門性
常に専門家の医師や軍人など専門家と並び、一体になり、高い専門性をもって事態に対処していることをアピールする。
 新年度へ向け、見習いたい。

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