6月21日(日)関心
日本経済新聞春秋に、横山秀夫さんのミステリー「64(ロクヨン)」は、誘拐犯の「声」に迫る物語からスタートして被害者の父親は無念を晴らそうと、電話帳に載るおびただしい数の番号ひとつひとつに無言電話をかけ続けるシーンを紹介している。小説の背景は、昭和の末年から平成前半にかけてで、そのころまでは固定電話をよく使ったし、どこの家にも分厚い「五十音順」と「職業別」が備わっていて氏名や住所とともに掲載された個人の電話番号は、ピークの1990年度には全世帯の6割に達していたという。スマホ全盛の現在が舞台では、とても「64」のような話は成り立たない社会の到来だ。
6月15日(月)12時30分頃、宮城県石巻市門脇町付近における掘削工事において、通信用ケーブルが 損傷を受け、その影響により一部エリアで通信サービス等のご利用ができない状況について6月19日HPに全回線の復旧ができ、掘削工事おけるケーブル損傷(第三者による掘削工事)としている。前述の如く固定電話は少数派だかも知れない。しかし、高齢者や法人関係が対象者だ。お会いした方から万が一に体調崩して連絡できなかった場合や地元紙の記事にもなっていないと提言いただいた。最小少数の最大犠牲かも知れない。
その後、草花の話から雑草、牧野富太郎先生・ファーブル昆虫記、王さまと九人のきょうだいの読み聞かせなど楽しい時間をいただき、感謝。
自宅に戻ると子どもから父の日プレゼントが届いた。全てに感謝です。