8月24日(月)危機

 暑い日が続いているが、日本からの輸出水産物として大いに健闘しているのが、「ホタテガイ」だ。財務省の貿易統計によれば、日本の水産物における輸出額で、ホタテガイは項目別トップの約463億円におよび、全体の16.8%を占める。おもな輸出先は中国や米国、香港、韓国などで、ホタテガイは、日本が世界に誇る「輸出水産物」なのである(週刊現代)。だが、そのホタテガイに大きな危機が迫っていることを、どれだけの人が知っているだろうか?ホタテガイは北海道や東北地方、千島列島、朝鮮半島北部といった冷たい北の海がおもな分布域となっている。一部南の方でも行っているが、ホタテガイは、高い海水温が苦手な二枚貝だ。このため、地球温暖化にともなって海水温の上昇が進むにつれて、北海道から東北地方にかけて存在するホタテガイの「生息適地」はしだいに減少していく運命にある。日本のホタテガイ漁業には将来、大きな影響が出る可能性がある。「海の温暖化」が今後さらに進行したとき、北の海で暮らしてきたホタテガイは、寒冷な環境に適応して進化したことが裏目に出て、不利な立場に追い込まれるおそれが大きい。
 さて、危機を乗り越えるには環境の変化への対応が必要だ。環境を維持する努力は絶やしてはいけないが、ホタテガイを例に温暖化への問題提起は現実化しているだけに深刻だ。コロナ禍、チャレンジすることや問題解決策模索することは今後に繋がる。

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