11月16日(月)転換

 施設の老朽化に伴い、移転・新築する方針が示されていた宮城県美術館について、村井知事は、今後30年間の事業費の総額などを検討した結果、移転・新築ではなく、現地で、増築せずに改修する案を基本に検討を進める考えを明らかにしたとNHKニュース。
 宮城県美術館をめぐって、県は、移転・新築する方針を打ち出したが、美術関係者などから、建築物としての高い価値などを考慮して計画を見直すべきだという反対の声が上がったため、県は、移転・新築する従来の案に加え、現地で増築して改修する案、そして、現地で増築せずに改修を行う3つの案について、コスト面などを比較・分析し決定。村井知事は、「当初、私には、この美術館の文化的価値は見えていなかった。反対派の人たちの主張や議会での議論を見て、価値を改めて再評価すべきだと思った」と述べ、移転・新築計画に反対する声も判断に影響したという認識を示した。より良いものへの方向転換は、勇気のいることだ。
 さて、愚直に走ることも大切だが、コロナ禍での対応はもっとクリエイティブな発想が必要だ。既存概念にとらわれず、ギアチェンジも重要だ。

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