5月26日(水) 当面は厳しい状況
日銀仙台支店は、新型コロナウイルスの感染拡大による景気への影響について、宿泊や飲食などの業種では、大型連休中も消費の落ち込みが大きく、当面は厳しい状況が続きそうだという見通しを示した。日銀仙台支店は、本日、定例の記者会見を開き、東北地方の景気について、「サービス消費を中心に引き続き、厳しい状態にあるが、基調としては持ち直している」として、3か月連続で判断を据え置いた。その理由について、いわゆる巣ごもり消費の影響で、食品や電気機器、園芸・アウトドア用品の消費が好調で、自動車などの生産も底堅く推移していることを挙げている。ただ、宿泊、飲食、観光などのサービス業は、大型連休中も消費が落ち込み、当面は厳しい状況が続くとみていて、新型コロナの影響を受けている業種とそれ以外で二極化が進んでいるという見方を示した。日銀仙台支店の大山慎介支店長は「東北でもワクチン接種が進み、明るい材料もあるものの、感染力の高い変異種の広がりなどの懸念材料もあり、持ち直し基調が続くかどうか慎重に判断したい」と話していた。悲鳴に似た声を聞くが、この正念場、厳しい状況が続く。