9月14日(火)異常Ⅱ
朝は予報通り気温が下がったものの順調にこなし朝刊に目を通していると地元紙に訃報が多く載っていて異常気象も影響かなと外的ストレッサーを思い出す。おやっ、中小企業の資金繰りを支える国の主要基金が管理費で食い潰されているという日本経済新聞。借入金の返済猶予(リスケ)を求める計画の策定支援事業で、計170億円超の支出のうち管理費が4割に上っていた。利用が低調なのに全国の窓口人員が過剰だからだ。国の基金の管理費比率は平均1割程度だが、少なくとも10基金が2割超であることも分かった。検証を怠らず、コスト高の基金は体制を見直す必要があると指摘。同様のことが地方でも見られる異常体質でコスト無視。中でもエールを送りたい経済・政策面で『「財政再建に逆行」 辛口財務次官、自らつけた最低評価』だ。「C」(目標に向かっていない)――。財務省が6月末に公表した2020年度の政策の実績評価で、「財政」の項目は5段階で最も低い評価だった。02年に各省庁が施策を自己評価する政策評価制度が施行されてから、この項目で同省が最低ランクを付けたのは初めてだという。来年度予算編成や今年度補正、選挙を前に、「吠える官僚」に期待したい。
さて、NPOの20周年記念誌の打ち合わせを行い、午後からは、お願い対応で宮城県漁協へご案内して懇談と依頼が多い。日経SNSで『東京株式市場で日経平均株価は前日比222円73銭(0.73%)高の3万0670円10銭と続伸し、2月に付けた年初来高値を上回って1990年8月以来約31年ぶりの高値を付けた』と。日経平均は8月20日の年初来安値から3週間あまりで3500円強上昇した。株高をけん引するのは総裁選後に決まる新首相による政策への期待感とは言え、実態経済が伴わない中の株価高騰がどう進展するのか。海外投資家は新政権が経済再開への準備を進めそうだということを前向きに捉え、日本株を買い増しているというだけに異常な感じだ。