11月4日(木)進化
国内「ゲノム編集食品」と言えば、血圧を下げるとされる成分を多く含むトマトと可食部分の量が多いマダイに続いて国内では3例目トラフグが京都大学と京都市のベンチャー企業「リージョナルフィッシュ」が共同開発したものが厚生労働省に届け出された。ゲノム編集の技術で食欲を抑える「レプチン受容体」の遺伝子を働かなくさせてエサをよく食べるように改良したことで、成長のスピードが約1.9倍になっているという。「ゲノム編集食品」は、「遺伝子組換え食品」とは異なり、別の遺伝子を組み込むなどしていないことから従来の品種改良と安全性は変わらないとされていて国に届け出をすることで、流通ができるようになっている。それにしても、次々とイノベーションが展開される。
さて、第24回みやぎ県民文化祭が昨日から本日まで開催されているのに加え、昨日の文化の日に石巻市博物館が開館したので併せて平日の本日見学した。文化祭の方は、搬入の際も見ていたが、妻と娘の3人で作品を見て博物館へ。石巻市博物館は、郷土の歴史資料や美術品を展示し震災前に石巻文化センターで2238件の資料を収蔵したが、震災の津波で約半分が泥やカビがついたり、欠損するなどの浸水被害を受けレスキューいただき修復された作品など55点の企画展と常設展示は石巻地方の文化などを紹介する約300点が見学。学芸員の方や本間さんと展示品を解説いただき時空を超えて見入った。堆積されていた貝殻の変化や鹿の角など思いが広がる。歴史のプロセスを経ての今日、SDGsを含め次世代へしっかりとバトンを渡せるようしていく。