12月1日(水)対応策
予報通り朝から雨、通勤・通学時には豪雨だった。仙台管区気象台によると、降り始めから午前11時までの降水量は栗原市駒ノ湯で45.0ミリ、東松島36.0ミリ、石巻市桃生31.0ミリ、丸森町筆甫29.0ミリ、仙台26.5ミリだった。最大瞬間風速は女川24.9メートル、石巻市桃生21.4メートルで、それぞれ12月の観測史上最大となったと。師走が始まり宮城県内は寒冷前線が東北地方を通過して冬型の気圧配置となった影響で未明から雨と風でのスタート。
さて、東北大学大学院経済学研究科 吉田浩 教授の『女性の活躍と地域の持続可能性』で、新・三本の矢の最後の政策目標である「介護離職ゼロ」も女性の就業とかかわりの大きい問題である。『就業構造基本調査』の結果によれば、介護・看護のために仕事を退職または転職した就業者は年間約10万人に上る。そして、そのうち8割余りが女性であるという結果が得られている。このように高齢社会が進行する中で、経済成長、出生率の回復、介護問題の解決のためには、女性が就業と家庭生活の両立、いわゆる「ワークライフバランス」を達成できる社会や地域の構築が必要となってくるという。驚きの事例が、宮城と広島、働きながら子育てできるのは。宮城県は、出生率の低下が続き、最新の20年の統計で合計特殊出生率が47都道府県中46位という状況に至った。宮城県は1995年には47都道府県中36位であったため、この25年あまりで10位もランクを下げたことになる。宮城県と広島県を比較し、出生率の差異の違いを調べてみることとした。広島県と宮城県はいずれも中国地方・東北地方の中核的地域であり、95年のランキングでは広島県は32位と当時の宮城県(36位)と大きな差はなかった。しかし、2020年は広島県が16位と宮城県(46位)と大きな開きがある。地方の中核地域としての両地方で何が異なるかの点に着目し女性が働きながら子育てのできる環境など興味深い。先例に習い宮城県の環境にマッチした対応策が必要だ。結果を出している広島県にあっぱれ。