12月25日(土)ナラティブ

 朝、暗いと思ったら雨で比較的に暖かい。石巻市内に午前8時頃に着くと雪に変わり冷えてきた。日本経済新聞の「エコノミストが選ぶ 経済図書ベスト10」2021年の結果があった。新型コロナウイルスに翻弄されながらも、世界経済は回復の底力を見せている。経済はなぜ、どう変動するのか。資本主義や金融の歴史を視野に入れ、経済が変動を繰り返す原理を解明した力作が上位を占めた。教育や雇用に焦点を当て、少子高齢化に直面する日本が進むべき道を照らし出す著作も入選した。1位に輝いた『ナラティブ経済学』の著者ロバート・J・シラーは、2013年にノーベル経済学賞を受賞した著者が長年取り組んできた「ナラティブ経済学」の考え方をまとめたものだ。「経済ナラティブ」とは、人々の経済的な判断を変える物語である。それは、客観的なデータにもとづいたものでもなければ、当時の人々に最も流布していた物語とも限らない。今日ではほとんど忘れ去られているものも少なくない。しかし、そのような物語が、過去に共感を得て人々の判断を変えた。第一に人々が「物語」という形でアイデアを伝承し、第二に人々が「感染性のある」物語を生み出し、その感染性を高めるために努力することに注目する。例えば、ビットコインは、権威当局を無力化する暗号通貨であり、金融兵器として機能するものだというナラティブ(物語)があった。これが事実かどうかは別にして、このナラティブが感染性をもち、その価値を乱高下させるだけの影響力をもったことは確かだという。以下、2位の「バブルの経済理論」櫻川雅哉、3位「監視資本主義」ションシャナ・ズボフ、と10位までの半分以上は新年に読んで身につけるとナラティブを作る。
さて、今日も強烈なエールをいただき方向性を確立して行く。しっかりとスキルアップして牽引できるよう精進だ。

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