1月27日(木)多様性

 「聾者は障害者か?」を読んで考えさせられた。これは、一ツ橋文芸教育振興会が主催する「全国高校生読書体験記コンクール」全国から8万3538の体験記の中から選ばれた最優秀の「文部科学大臣賞」の筑波大学附属聴覚特別支援学校の3年生、奥田桂世さんの作品だ。奥田さんが読んだ書籍は、脳科学者の中野信子さんと漫画家のヤマザキマリさんの共著・「生け贄探し 暴走する脳」から、奥田さんご自身が先天性の聾で、両親も祖父母も聾者という家庭で育ち、健聴者のことをむしろ「普通ではない」と思っていたという。多様性を認め合う・多様性を尊重する社会の実現というが、はたしてそうだろうかと考えさせられた。『私は、聾者というものは、健聴者とは異なる文化を持った、「少数民族」のようなものだと思えるようになったのである。』と決して障害者だと思っていない。『健聴者が生きる社会と聾者が生きる社会にはっきりとした境界があり、お互いに関わりを持たなかったら、社会で言われる「聴覚障害者」は全員、自分のことを「障害者」だと思わず、「聾者」という普通の人間として生きていたのではないだろうか。』と。結びに、『異なった文化を持っていても、異質であっても、何であっても、この世界に生きていることをお互いに受け入れる、尊重し合う姿勢が必要だ。そして、共に生きていくための合理的な配慮が普通にできる人間になるべきである。「障害者」という言葉を考え直すことが、「多様性」を維持する社会を実現する第一歩ではないかと強く思う。』と多様性を真に問いなおした。
 さて、タイミングが合い同級生と懇談し、いろいろ思いが通じた。夕方、宮城県内で497人が新型コロナウイルスに感染。昨日のの496人を上回り、3日連続で過去最多を更新した。市町村別は仙台市327人、石巻市29人、多賀城市と大崎市で各16人、白石市と柴田町で各12人など。全国では、7万8931人となり、過去最多となった。これまでに27都道府県でそれぞれ過去最多を更新、3日連続で過去最多を更新だ。この拡大に伴い、検査キットが不足している、在宅医療のクリニックの往診依頼相次ぎ在宅がん患者に影響もあるというニュース。アイデンティティを一つにルールを遵守し、乗り越えていきましょう。

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