1月24日(火)枷

「枷」と言えば、『1.罪人の首や手足にはめて自由を束縛する、昔の刑具。転じて、人の行動を束縛する邪魔物。2.三味線の上調子を弾く時、音を高くするために、弦の上からさおに結びつける物。』とある。よく足枷などと使用しているが、日本経済新聞春秋に『「君には文才がある。執筆活動に力を入れてみたら?」「写真もうまかったね。そっち方面はどうかな」。ピアニストの舘野泉さんが脳出血で倒れ、右半身不随になったとき、友人たちはこんな言葉をかけて励ました。ピアノは、もう弾けない。そう思っていたからだ。「ピアノは2本の手で弾くもの」。舘野さん自身も目に見えない枷(かせ)にとらわれていたと著書「命の響」で回想している。2年後、67歳で左手のピアニストとし…』と。
 さて、午前中は宮城県漁協からスタートして石巻地区森林組合まで懇談。ランチをいただき午後から、く・ら・ら美術館で本日まで開催されている「ありのままの心でTrue Light展」を見学。これは、障害福祉サービスよつば事業所に通う利用者のみなさんの作品展で今回で5回目。入口のよつばの仲間と目をひく木、話題の「銀河鉄道の夜」など自由で宇宙観を感じる。事業所の黒田富美子所長さんにご案内いただきどの作品も個性豊かで純粋な心が表現されているのが伝わってきた。また、正面奥に気になる木を題材に鉛筆を削ったはり絵も感慨深かった。終了後、猛吹雪の中を市役所まで歩いた。あっという間にこんなに雪。落ち着いて愛車で外に出ると陽がさした。雪が枷になりませんように。
 春秋の結びに『「できない」と考えるより、「枷」を取っぱらい、一歩踏み出した。』と。できない理由を探すより、どうしたら出来るのかと「枷」を外すと明るい結果が待っている。

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