5月18日(木)緊張感

 ランニングも48日間続き快調だが、朝から暑い。日本経済新聞春秋に『北海道のヒグマの脅威を、吉村昭のドキュメンタリー「羆嵐」は緊迫の筆致で描いている。1915年12月、苫前郡の開拓村に現れ、胎児を含む7人の命を奪った巨大グマに老練な猟師が立ち向かう物語だ。ヒグマは農民による銃撃をかわし、集落を恐怖に陥れていた。岩石のような巨体である。誰もがなすすべもない。「無力感が、かれらを襲った」「かれらは自分たちの肉体が余りにも貧弱であることを強く意識した…』と。緊張感が伝わる。
 さて、昨日に続き、「石巻市地域防災計画・津波避難計画・津波ハザードマップ改定」に伴う住民意見交換会が蛇田公民館で午前10時から開催された。今回で3箇所目で、意見交換で徒歩と自動車避難のルールづくり、原子力災害の避難経路、原子力災害のバス待機場所、避難ビル、向陽小備蓄、大きな目で対応、ハザードマップの色合い分かりにくい、蛇田を目指して来たらどのようになるのか、蛇田公民館の鍵の開閉、県との連携など意見が出た。昨日の渡波地区1万4千人と強い意見や本日の進展が無い抜本的な改善計画などの指摘は、緊迫感が欠けるのかも知れない。それぞれの役割を明確にして「いのちを守る」が相互共通の理解として進める必要がある。議員からの意見を求められる場面もあったが、PAZの唯一の議員として述べたかった。議員も初日私だけ、15日出席出来かねたが、16日5人、本日も5人。終了後、ランチを一緒にして懇談。午後から市役所で2点ほど処理して、その後、懇談会。切磋琢磨により、一歩でも半歩でもステップアップしたい。特に防災は、常に変化に応じてアップデートすべきだ。

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