7月2日(日)しないをする
日本経済新聞文化面に、『「なにもしない」をする』作家・海猫沢めろんさんが掲載されていた。小学生の子供が不登校になった。きっかけは転校先での人間関係だったが、そのことに気づいたときにはすでに遅かった。もともと我慢強いため、ギリギリまで耐えていたのだろう。問題を抱えていたとわかったのは、心が折れたあとだった。お医者さんに相談してみたところ、休ませて、全受容しろという。登校はおろか、中学受験もやめ、ゲームやマンガやYouTubeも自由にしたら以前より楽しく過ごすようになったので、そろそろいいだろうとフリースクールに入れた。腹痛で通えず勉強はリモートで週一になってしまったという話だ。読んでいて他人事はない気がした。同級生や先輩たちと話ている時に「不登校」「長期欠席者」の話題で、何故弱くなったのだろうかという話がよく出てくる。親の思い込みや競争社会より優しさと居場所がある共生社会が良いと大きく変化しているが、受け入れが難しそうだ。海猫沢さんはせめて「なにもしない」をすることが、多様性を認める一歩だと結んでいた。
さて、朝ランニングを終えて、シャワーを浴びて法要へ早めのお出かけ。途中、「おがつ海鮮まつり~2023夏~」が道の駅硯上の里おがつに寄る。人・人で炎天下の中、賑わいを見せていた。活ウニ目当てで行列。続いて、書家の高尾剋山人さんにお会いした。タイミングよく個展「永遠に」が、石巻市雄勝地区の道の駅硯上の里おがつで開催されていた。「鎮魂」や童謡や石巻市大川小の校歌、童謡「たなばたさま」の歌詞などの作品にほっこり。時間も迫って来て、長面の龍谷院に到着。蓮の花が咲いて綺麗だ。蓮華は「尊い仏の悟り」を意味する仏教のシンボル的な植物で何とも言えない感動。東日本大震災で亡くなった妹と甥っ子達の13回忌などの法要で妻と娘と参列、観音経に思いも一層だった。暑い一日、お疲れ様。