10月12日(木)時雨忌
あす13日の宮城県議選告示をまえにして河北新報社のオンラインに宮城県議会議事録を基に、単語の重要度を文字の大小で表す「ワードクラウド」を生成すると、議員ごとの特徴がくっきりと浮かび上がっていた。前回改選後の2019年11月~2023年6月の本会議と、2019年11月~2023年1月の各委員会について、議長や委員長を除く議員の発言約3万件を分析した。対象は現任期中に在職した議員64人。大量の文章を解析するテキストマイニングの手法を使い、各議員の特徴的な名詞を抽出した。結果は、若手議員の1人は「詐欺」が最も特徴的な単語として浮上。「警察」「犯罪」「事件」も上位で、地域社会の安全を切り口に言及する機会が目立ったためとみられる。中堅議員は「パンダ」の表示が最大。宮城県内に、中国からパンダの誘致を目指すとの文脈からだ。航空会社名の表示が最大のケースも。別の中堅議員は「空港」が最も大きく示されました。組み合わせると航空会社名になる「アイベックス」「エアラインズ」が続きました。観光や航空路線をテーマにした質問が多かったことが読み取れる。若手議員は「サケ」が2番目に特徴的な単語として上がりました。水産業の振興に関心を持っていることがうかがえる。「原発」が最大だった別の若手議員は、「女川原発」「稼働」「避難」「事故」のワードが続いた。東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の再稼働について、頻繁に触れたことが分かりる。議会全体では新型コロナや教育が目立つ。ベテラン議員は「サン・ファン」「復元」「支倉常長」が大きめに表示されました。昨年7月に解体された石巻市の慶長遣欧使節の復元船「サン・ファン・バウティスタ号」をテーマに、質問で取り上げたためとみられる。ワードクラウド、面白い取り組みだ。地元紙もあす告示と出馬予定の6陣営のリーフレットの写真が掲載されていた。これまでの取り組みや活動と公約を訴えていただきたい。あすから賑やかに選車が動くが、市議選と違い6陣営。投票率向上と参政権をしっかりと行使して欲しい。
さて、地区を分けて歩いてみた。2陣営しか来ていないとか、全くの空白地もあるようだ。お手本に改善すべき点が浮き彫りになった。河北春秋に『きょうは芭蕉の命日「時雨忌」』と載っていた。松尾芭蕉は江戸時代の元禄7年、陰暦の10月12日に51歳で亡くなり、命日は季節にちなみ「時雨忌」と呼ばれていると言う。蛙の句の通り民主主義の原点にカエルことが大事だと思う。