1月4日(木)淑気

 日本経済新聞春秋に『淑気とは新年の季語である。初春の山河や街角に満ちるすがすがしい気配をいう。今年は元日、2日と立て続けに新聞の号外が発行された。最大震度7の地震が能登半島を襲う。羽田空港の滑走路で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突、炎上する映像に目を疑った。めでたい空気も吹き飛ぶ、波乱の辰年の幕開けとなった。真っ赤な炎と黒煙に包まれた日航機の乗員、乗客全員が無事。速報に心底、安堵した』と、まさにその通りだ。結びに、『殉職者の使命のたすきをつなぎ、困難な境遇の人びとと伴走する。淑気なき新年の道標としたい』。「淑気」は、新年の季語で、新春の天地に満ちるめでたく厳かな気配を意味する新年の素晴らしい・清々しい「気」にしたい。
 さて、朝一番で議会事務局へ。12月議会一般質問の提出して祖母の逝去の報告。その後、通夜・葬儀を終えていないが、初七日で従姉妹が焼香に来ていただきスライドショー用の懐かしい写真などで盛り上がり話題に尽きない。午後から総裁会館で新聞への訃報掲載など打ち合わせ。自宅でニュースを確認していると、石川県能登地方を震源とする地震で、石川県は住民基本台帳をもとに、本日午後2時の時点で安否が分かっていない人として、79人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めたと。一方で、石川県の能登地方で最大で震度7の揺れを観測した地震の直後から、Xでは誤った情報や偽情報が広がっていて、中にはNHKのロゴを不正に使って志賀原発の状況を示した偽の投稿も出ているという。岸田首相ではないが、「決して許されるものではない」の通りだ。NHKニュースによれば、今回の地震や津波に関連して、旧ツイッターのXで偽情報が拡散されているが、NHKの取材班が確認したところ、地震の原因が「人工地震」だと主張して不安をあおる根拠のない情報や、原子力発電所や避難所の状況などについての誤った情報が広がっている。安易に拡散すると、被災地での救助活動や避難の際に混乱が起きるおそれもあるため、冷静な対応が必要だ。淑気に戻れ。

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