7月31日(土)乙女の密告

 第143回芥川龍之介賞の受賞作「乙女の密告」赤染晶子(新潮社)を読む。京都の外語大学で「アンネの日記」を教材に学ぶ乙女たちが、バッハマン教授のもとでスピーチコンテストに臨む。「ヘト アハテルハイス」(アンネの日記)の1944年4月9日(日曜日)の暗記に励んでいる日本式努力と根性を愛する教授の血を吐くまでの練習に励んでいるある日に黒い噂…。
 さて、今日も暑い。明日からの川開きの準備等や前夜祭、熱気でいい祭りとしたい。娘の誕生日でもあり、何か乙女の密告があればと思ったりもしたがお祝いで終了・・・。
夜8時からは、NHKのハイビジョン特集「日本のいちばん長い夏」。昭和38年。高度経済成長のただ中で、終戦を語るため開かれた「歴史的座談会」をドラマ化したもので、東京・銀座の料亭に28人の人々が集まり、終戦を語る。田原総一朗が共産党議員の役や鳥越俊太郎,松平定知などが、終戦当時、政府の中枢にいた人物、軍関係者などの役をこなし、彼らの話から、昭和20年の「長い夏」が多面的に浮かび上がってくる…。当時、文芸春秋の編集部員だった作家・半藤一利が企画したこの座談会を再現により改め感ずることに出会えた。

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