7月24日(水)高知市視察

 朝、走るのを止めホテルの新聞を読む。毎日新聞水説『エンゲル係数の警告=赤間清広』。エンゲル係数に異変が起きている。家計の消費支出に占める食品の割合を示す有名な経済指標である。かつて学校で習ったという人も多いだろう。世界に広がったのは19世紀。ドイツの統計学者、エルンスト・エンゲルの論文がきっかけだ。日々の食卓などに欠かせない食品は、他のものに比べ削りにくい。エンゲルはここに目をつけた。係数が高くなるほど、食品以外に支出を回せない状況だと言えるのではないか――という極めて、かつて60%が20%代を維持し数字が良くなってきているという反面、円安なども手伝って厳しい状況だ。確かに思いあたる。関西でも子ども食堂の支援について市町村の勉強会を実施しているというニュース。
 さて、伊丹空港から高知空港行きのANA1605便10:15発が、整備のため遅れている。いつ出発できるのかなぁと思いつつ110分遅れで代替機で出発。飛行機の遅れもあったが、予定より早く高知市役所へ。高知市議会事務局中須賀広典議事調査課長さんから、高知市の概要と議会の内容を伺った。高知市は、高知県の中部に位置する市。高知県の県庁所在地及び人口が最多の市で、中核市に指定されている。 旧土佐郡・長岡郡・吾川郡。市域は、309.00km2。人口314,774人。本会議場を見せていただき、星会長から挨拶、高知市健康福祉部基幹型地域包括支援センター関田学俊 所長から挨拶、視察項目「いきいき百歳体操」の試みと介護予防について同センター小川佐知 主任(理学療法士)さんからご説明いただいた。平成14年から20年以上継続している「いきいき百歳体操」は、米国国立老化医学研究所が推奨する運動プログラムを参考に高知市が開発した重りを使った筋力運動の体操。イスに腰をかけ、準備体操、筋力運動、整理体操の3つの運動で約40分のプログラム。筋力運動では、0kgから2.2kgまで10段階に調節可能な重りを手首や足首に巻きつ、ゆっくりと手足を動かす。ビデオを97歳の成果は驚き。いきいき百歳応援講座の成果も顕著住民主体をモットーに行政からはお願いしないというスタンス。「自分たちの地域で開催したい」とトレーニングの必要性を住民が理解。それをサポートする体制づくり。同センターの岡崎真紀保健師さんからもお話しいただいた天下開始当初、市内2箇所だったいきいき百歳体操会場は349箇所。全国44都道府県524以上の市町村1万6000箇所特色ある体操の模様も面白い。いきいき百歳体操の研修会、NPO法人いきいき百歳応援団、サポーター・お世話役感謝の会、いきいき百歳新聞、ヘルスプロモーションと続く。実際におもりをつけてみて質疑応答。ありがとうございました。夜は、打ち上げ。

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