8月8日(木)指南書

 日本経済新聞春秋に、「商家秘録」は約250年前、江戸中期のコメ取引の指南書だ。相場の教訓を数多く伝えることで知られる。例えば「まず損銀の積もりをすべし」、つまり損切りの腹づもりを決めておくのが大切だとする。引き際を見誤ってしまうと、さらに損を広げかねないと説く。騰落は「人力の及ぶ所にあらず天地自然の道理なり」。本業を蔑ろにして取引にはまってはならぬ。急がず時を待つことも必要だ――。教えの範囲は幅広いと、指南書は重要だ。
 さて、河南地区でご挨拶し「たていし商店」に寄ってきた。前谷地駅近くで地元農家の生産物も多い。その後、メンズカーブスで時間を費やし地元出身の家でコーヒーブレイク。依頼ごとをいただき渡波経由で懇談。驚いたのは、午後4時43分ごろ、宮崎県で最大震度6弱を観測する地震があったと速報。震源は日向灘で、震源の深さは約30キロ、地震の規模はマグニチュード(M)7.1と推定される。気象庁は今後1週間以内に大規模地震が発生する可能性が平時より高まっているとして南海トラフ臨時情報の「巨大地震注意」を初めて発表した。今回の地震では九州を中心に広範囲で揺れを感じ、宮崎県日南市で震度6弱、宮崎市と鹿児島県大崎町などで震度5強を観測した。建物の高層階を大きく揺らす「長周期地震動」も発生した。高知、愛媛、大分、宮崎、鹿児島の各県に津波注意報を発表。気象庁は海岸から離れるよう呼びかけた。宮崎市の宮崎港では50センチの津波を観測したと。心配ではあるが、南海トラフ地震の際の被害想定等、様々な有益な情報へ、どうやってこの災害リスクに向き合えばいいか難しいと思うが、注意を払っていただきたい。しっかりとした指南書やこれまでの体験に従って。

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