8月7日(水)伝え

 日本経済新聞春秋に東京の中学生たちが夏休みの旅行中に戦時下の1945年へタイムスリップする。宗田理さんの小説「ぼくらの太平洋戦争」は、そう始まる。物語の舞台は愛知県豊川市。東洋一という巨大軍事工場「豊川海軍工廠」があり、生徒らは正体を隠しここで働くことになる。乏しい食事や暮らしの不自由さに閉口しつつ同世代の子どもらと仲良くなる。やがて8月7日となり、親しくなった人々が空襲で死んでいく。生徒の一人はこう思う。「戦争っておれたちが考えていたのとはまったく違ったな」。うち400人以上は動員された生徒や女学生だったという。本公園は、日本海軍の航空機や艦船などが使用する機銃とその弾丸の主力生産工場として、昭和14(1939)年12月15日に開庁した豊川海軍工廠があった場所だ。終戦間際の昭和20(1945)年8月7日、アメリカ軍のB29爆撃機による空襲により、2,500人以上の方々が犠牲となった悲しい歴史が刻まれた場所と紹介文がある。戦後50周年の平成7(1995)年に平和都市宣言をしました。この宣言には「戦争の惨禍を防止し、恒久平和を実現することが、私たち市民の願い」であり、「歴史上かつてないほど多くの犠牲者を出したこうしたことが、なぜ起きたのか、ともに考え、子孫に語り継いでいかなければならない」ことをうたっています。その思いのもと、悲しい歴史が刻まれたこの場所で戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えることを目的として、豊川海軍工廠平和公園を整備したと。春秋は、「悲しい体験をさまざまな手段で伝えていきたい、と結んでいた。
 さて、蝉の大合唱の中、霊園のお墓掃除。まだまだ暑さきびしい中ですが、きょうは立秋。残暑お見舞い申し上げます。終えて、メンズカーブス。Webニュースで、東京株式市場では荒い値動きが続いた。日経平均株価は朝方に一時前日比936円安まで下げたあと、急速に持ち直して1100円超上げる場面があった。日銀の内田真一副総裁の「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」との発言が伝わると空気が一変した。外国為替市場で円相場が一時1ドル=147円台後半まで3円ほど円安・ドル高に振れ、日本株への買い戻しに弾みがついたと。夕方は、宮城県地域コミュニティ再生支援事業の懇談会。事業の内容もさることながら、いろいろ意見を頂戴してプロセスを楽しめる。現場は良いなぁ。

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