12月4日(木)午と牛
河北新報デスク日誌に『午と牛』が掲載。来年は午(うま)年。盛岡出身の私も含めて岩手県民に知られた「午」にまつわる昔話がある。南部と伊達の殿様が藩境を決めた話だ。両藩の殿様が盛岡と仙台を出発し、出合った中間地点を藩境とする約束をしたが、かなり北側に寄った現在の北上市付近で出合ってしまう。伊達の殿様は午に乗って早く進み、南部の殿様は「牛」に乗って遅かったからだ。南部の殿様が抗議しても、伊達の殿様から「午に乗ると書状に記したはずだ」とあしらわれた。史実ではなく岩手県民ののんびりした気質を表す例え話しだろうと。そして今秋のクマ対策で思い出したと。政府の物価高対策等も末端まで届けるには午の速さでスピーディーに行って欲しい。ギリギリで決定しても現場の市町村は大変だ。市役所で諸課題解決の対応で一層強く感じた。昼はランチ会で楽しいひと時。タイミングよく、2036年の伊達政宗没後400年に合わせて、新たな大河ドラマを実現させようと仙台市などが行っている署名活動に青葉区の学校法人菅原学園の菅原一博理事長らが仙台市役所を訪れ、教職員や生徒などから集めた約750人分の署名を藤本章副市長に手渡したというニュース。仙台市や商工会議所など59団体が参加する誘致する会は、100万人を目標に10月から活動を始めていて3日時点で7522人分が集まっているという。こちらも午の早さで実現できますように。