10月31日(日)「正義」
進められた「これからの「正義」の話をしよう-今を生き延びるための哲学‐」マイケル・サンデル(早川書房)を読む。ハーバード大学史上最多の履修者数を誇る名講義はNHK教育テレビでも放送され話題のもので、「正しい行ない」とは何か?つまるところ「正義」をめぐる哲学の問題だ。著者は『哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない』という。第1章正しいことをする、第2章最大幸福原理ー功利主義、第3章私は私のものか?-リバタリアニズム(自由市場主義)、第4章雇われ助っ人―市場と原理、第5章重要なのは動機-イマヌエル・カント、第6章平等をめぐる議論-ジョン・ロールズ、第7章マファーマティブ・アクションをめぐる論争、第8章誰が何に値するか?-アリストテレス、第9章たがいに負うものは何か?-忠誠のジレンマ、第10章正義と共通善から成り立っている。久々に熟読し、自己を問ってみた。「正義」について…。
さて、イベントは目白押し、心配された台風の影響は朝の小雨と程度で影響なく開催できた。障碍児と共に歩む会のSOボウリングに行き、ご案内いただいたフェスティバル・イン・かほく2010のためメディアシップへ。開会セレモニー時には、大ビンゴ大会のため大勢の人が並び亀山市長や議長ほか市議6名、県議4名、関係者が見守る中スタート。展示即売会や鮭のつかみどり大会、大ビンゴ大会、もちつきなど賑わいを見せていた。私も山形河北特産のりんごなど買い込みビックバンへ移りかほく文化祭の芸能音楽祭、山野草作品展など見学、楽しんだ。帰りの車で、合理性だけでない地道な活動や交流「正義」を考えて共通の善と幸福・自由・美徳のキーワードで道徳と政治をめぐる考察の旅がはじまったような感じだ。