12月14日(火)温

 本会議が開かれ、一般質問4名が登壇した。私は、3番目で3点について質した。
 第1点目、石巻~鮎川線本線及び枝線の道路整備ついて、現在本線の舗装工事が行われているものの第1工区のトンネル建設後、遅々としてインフラ整備が進んでいない現状であります。風越トンネルから祝田まで立木の伐採が進み期待感もあったのですが、具体的には進んでいません。女川原発やプルサーマル導入等、ハイリスクを抱える地区の生命線ともなる石巻~鮎川線本線及び枝線の道路整備ついて現状を市長は、どのように認識し捉えているか伺います。原子力発電施設等立地地域特別交付金を活用し、「元活」石巻!プロジェクトとして、大谷川~小積浜トンネル構想を実施してはどうか?
 第2点目農林漁業:1次産業支援について、11月9日政府は「包括的経済連携に関する基本方針」を閣議決定し、この中で環太平洋経済連携協定(TPP)について交渉の参加か否かを先送りしましたが横浜で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で菅首相は、TPP参加に向け「関係国との協議を開始する」と表明しました。なぜ、TPPが急浮上してきたのでしょうか?JAやJF断固反対の姿勢で、TPPの問題1「わが国の食料自給率が40%から14%へ大きく低下」する。TPPの問題2「わが国の地域経済に大きな影響、農業の多面的機能が耕作放棄地の増加により国土保全機能が3.7兆円喪失される。農産物加工業をはじめ、関連する製造業や運送業など幅広い産業へ影響が実質国内生産(GDP)で7.9兆円減少します。農業や関連産業の生産額が減少することに伴い、340万人の雇用の場がなくなってしまいます。TPPの問題3、宮城県の農林水産業に大きな影響として、農産生産物1,086億円58%減少、林生産物出荷額33億円11%減少、水産物水揚額250億円33%減少となります。自国の食文化や享受する生産の喜びや地域コミュニティも失われることが懸念されます。国民全体の課題である食料の安定供給・確保について明示せず進んでいますが、1次産業が多い当市にとっても元気な石巻作りのためにも大きな問題であると思いますが、市長の所見を伺います。
 第3点、石巻市行財政改革推進プランについて、グローバリズムな激しい競争社会で民間企業は厳しい経済競争の波に翻弄されながら役職員一丸となって経営の合理化や組織の活性化、技術の改善、経費削減を図っています。最小の経費で最大効果を上げるため企業的な感覚で対応するよう言われながら久しいが多面的な角度で人件費・物件費等の消極的経費の抑制に努め、また、民間委託を進める一方で労働力を新たな行政分野に配置転換など図る行財政改革はたゆまなく推進して行かなければならない。それには、職員の意識改革が大きく成果を左右させると言っても過言ではありません。10月13日、議会運営委員会で行政視察した臼杵市の前市長は公務員は「幸夢運員」となり市民に幸せを運ぶ役立つところと、ならなければなりませんと言われましたと伺いました。是非、行財政改革を率先垂範していただきたい。クリーンな行政執行は、行政の公正な確保と透明性の向上を図り、すべて施策は市民・納税者の視点に立ちその信頼性を確保しなければなりません。
さて、「石巻市行財政改革大綱」に基づき、平成19年2月に策定した「石巻市集中改革プラン」の5ヵ年計画に続き、新たなプランが示されましたが、全員協議会で説明いただいた通り、収入歳出不足見込み額が99.8億円と厳しい見通しとなりましたが、市長の所見を伺います。
一問一答後、結びで今回は、元活石巻!から3点について議論させていただき、日本漢字能力検定協会の今年の漢字1文字が「暑」であるとお話しましたが、菅首相は「行」でありました。私は、夢と希望のある石巻へ市民の心が温かくなる「温」を選定したいと思います。結びに市長が選定するとしたならば漢字1文字は何なのか伺い、私の質問を終えます、で、市長も「温」と答えました。

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