12月28日(火)八犬伝

 年末になり牡蠣の入札価格が、諸条件のため高値販売となっている。とりあず縁を大事にしたいと思う。
 さて、禅堂だよりを読んでいると、西郷隆盛が子供たちに書物を読ませ人の道を訓えていたそうだ。少年は「仁(思いやり)、義(人としての正しさ)、礼(礼儀)、智(正しい考え)、信(信頼)の五常の徳を守ってゆくこと」と答えていた。少年時代に南総里見八犬伝を読み、筆で「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」8つの玉の字を書き、どの字の意味も大事にしたいと決意したことを思い出した。懐かしい思い出だ。この本を読むきっかけとなった坂本九さんは、1985年の日航機の事故で亡くなった。NHKの人形劇もじっくりと見たものだ。「いざとなったら玉を出せ、力があふれる不思議な玉を♪」冒頭の西郷さんは、五常より早いのは「善いものはまず年寄りや年長者に譲り、自分中心の勝手をせず、互いに誠意を尽くしてゆく」が答えだった。来年の書き初めはこの8文字とするか。

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