1月10日(月)父母に

 安岡正篤氏の著書には本当に教えられることが多い。「いかに生くべきか(東洋倫理概論)」「人間を磨く」や特に「日本の父母に」は昭和27年5月に当時の状況を憂慮され「まず日本の父母たちに活眼をひらいてもらいたいと思って」執筆したもので、強調しているのが、
『家庭というものが、夫婦の共同生活の場にすぎぬとする そんな機械的或いは動物的なものではない。もっとも精神的なもので、父母を分けて言えば 父は子ども敬の的 母は子どもの愛の座であることを旨とする』何といい言葉か。
 さて、父がデーサービスに行き母を買い物等に市内まで出かけた。時間があるので、祖父の1周忌も近いので定規山へお参りに行った。雪に覆われ駐車場から寺へ、手と口を清めている時、「親孝行ですね」と声を掛けられた。何と偶然にも以前の世話になった人のお連れさんだ。世の中の狭さと縁の不可思議さを実感した。先に読んだ言葉に啓発され自らのあり方をみつめ合掌。

コメントは受け付けていません