1月15日(土)人を育てる
「小さな人生論」に太宰治の「産語」が紹介されていた。老人が松の苗木を植えているのを見て、通りがかった君主が老人に年齢を尋ね85歳と答えると君主はその松が立派な木材になっても自分では使えないだろうにと。85歳の翁は「国を治めている人の言葉とは思えませぬ。私は自分の為ではなく、子孫のために植えているのです」、君主は恥じ入るほかなかった、という話だ。人を育てるのもかくの如しで、一人ひとりを丁寧に教育し根付かせ、成長をうながす。そうして育てた人たちが担う時代を先人達が享受することはないが、それでも人を育てなければならないと・・・・。不可欠の責務とまで断言している。
さて、朝、天気予報があたり一面の白銀の世界、夕方から漁協支所送別会。挨拶で人を育て次世代を創る話題と懐かしい話題で花が咲く。32年4か月の思いを次世代は忘れてはならない。