4月24日(日)大震災 45日目
河北新報の「復興への提言①」で特別顧問の梅原猛さんが「科学技術の進歩により、自然は奴隷のごとく人に仕えるものだと考えてきたのが近代文明。しかし、自然は恐ろしいもの。怒りを鎮めなくてはいけにと痛切に感じている」と、この災害が文明災だと指摘している。そして、「助け合いの社会が、日本の向かうべき社会だ。聖徳太子の『和の倫理』が新しい社会を形成する倫理になる。仏教でいうと『布施』。喜びを与える思いやりの精神や、互いの励まし合いも一種の布施です。一番大事な精神だが、今の政治家にはそれが欠けている」とも言っている。同感だ。最終面の22面に大川小学校の被災模様が記してあったが、倒木があったにせよ山に逃げないで橋の袂に向かったことは、無謀ではないか。自然の驚異を知るべしだ。22日に見つかった甥の火葬へ向かい思いを一層強くした。「命」の教育、これが1番だ。
火葬の際の隣は、代田さやか先生だった。それぞれ思いはあり焼香し合掌した。終了後、光厳寺に遺骨を預かっていただき読経していただいた。甥っこの遺骨の周りには、同級生や近所でなくなった大勢の遺骨と遺影があり、見ているだけで悲しみを深くした。妻と弟夫婦と思いをひとつに合掌し帰ってきた。自然のエネルギーと驚異を改めて感じた。