11月20日(日)大震災 255日目
「地方自治とは、あくまでも地域に住んでいる住民が主人公で、あおの地域をいかによくするかという営み」と言ったのは元宮城県知事山本荘一郎さんだ。地方自治の父である山本さんからは宮城県青年の船を通じて数多くのことを学ばさせていただいた。『耕不盡』(たがやせどもつきず)は私の部屋に置いてある。朝、仙台に向かいながら地方自治の原点である山本さんを思い出した。この東日本大震災の国難を原点に立ち返り対応せよということかもしれない。
さて、10時から仙台国際センターを会場にセーブ・ザ・チルドレン主催の「東北子どもまちづくりサミット~みんなが夢見るまち~」に出席した。セーブ・ザ・チルドレンは、学用品の頒布、給食捕食支援、学童保育サポート等を通じて被災した子どもたちや家族の日常性の回復を目指すと同時に、地域の復興に向けたまちづくりに、子どもたち自身が声をあげられる「Speaking Out from Tohoku」を目指し活動してきた。オープニングで秋篠宮妃 紀子様が入場し、子どもミュージカル劇団たまごフォームが「輪」「希望のともしび」「未来へ進もう」を元気よく披露、主催者渋谷事務局長が「子どもの声に耳を傾ける活動でよりよいまちを作ろう」と挨拶した。来賓として復興対策宮城県本部長郡和子議員が「住みやすい共生社会を」と挨拶した。子どもたちのまちづくりクラブの紹介後、陸前高田、石巻市、山田と各地域からの発表は大変素晴らしかった。特に、石巻市は大原小学校5・6年生8名の獅子風流、THEローリング・ストーンズ夢のまちプラン「ゆったり広場」「子どもの絵ランプ」「愛の橋」など。午後からは第2部オープニングで合宿した青森県を思い出す「千恵子よされ」をスコップを使ったエアー三味線を演奏し「子どもまちづくりクラブメンバー作成の夢まちプラン模型の紹介」から意見交換とまとめ大変有意義な1日だった。
夜は、やすらぎ荘で阿部家通夜、菩提樹渡波で阿部家通夜へ。通夜の中で、地域の在り方や土地問題・高台移転に加え残った家と仮設住宅のコミュニケーションなど提起された。地域からの発想はまず住民の合意形成を条件としグローバリズムのステップ、ローカリズムである地域の重要性を感じた。