12月31日(土)大震災 296日目

 大学を卒業しふるさと石巻に戻ってきて小積浜青年会にお世話になった。先輩達が先人達の築き上げてきた我がふるさと小積浜を自慢できる人間になろうとまちづくりを進めてきた。21軒になった小さな浜だ。3月11日のあの日まで・・・。自然の猛威は未曾有の大惨事だった。この1年はあっという間で多くの大切なものを失った。この大切なものを失った心の空間を癒すことはできないが、ただ、ひたすらに復旧復興のために東奔西走の日々だった。その中で、我が国はもちろん世界各国から支えをいただき、絆ということを改めて知ることができた。
 大晦日に自宅に居ることは、学生時代以来はじめてで、30年ぶりだ。地元の漁業者のみなさんからカキ、小イカ、カレイ、ナマコ、鮑、鯨など年末用にいただき感謝と冥利に尽きた。高成田享さんではないが、さかな記事を書いて応えてあげたい。しっかりと復旧復興の支援体制が確立もしていない中、ふるさと新生のため生業にも全力を傾注しなければならない。新たな年を迎えるが、「最大の被災地都市から世界の復興モデル都市石巻」を目指し邁進する覚悟で望んでいる。どうか、皆様にも良い年となりますように。
 NHK紅白歌合戦を視聴、テーマに相応しい思いが伝わる。10時20分頃から、中継で石巻市立門脇小学校校庭で長淵剛さんが「ひとつ」を熱唱、歌の力は凄い。身震いするほど、これまで各被災地に入り子どもたちや地域に触れた活動が凝縮し「ひとつ」の歌となり励まされ後押しされた。新年は、復興元年、ますます闘志満々だ。

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