11月23日(金)憩の場

 新嘗祭に地区から代表が出席した。この行事は、天皇が五穀の新穀を天神地祇に進め、また、自らもこれを食して、その年の収穫に感謝する。宮中三殿の近くにある神嘉殿にて執り行われるもので、古くから五穀の収穫を祝う風習があり、その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、大事な行事として飛鳥時代の皇極天皇の御代に始められたと伝えられている。第3回定例会で予算化された地区集会所建設会議を行った。できるだけ、予算をかけず、地区民はもちろん、地区から転出した人も立ち寄れる憩いの場所となるように区長さんと協議、現地を確認した。特に、新嘗祭のように小積浜五十鈴神社祭典にも多くの氏子のみなさんが集まり直会の場所ともなる。
 午後からもお客様と懇談、夜、文房四宝へ代理として副議長に行っていただた。そもそも文房四宝は、中国文人の文房趣味のひとつで筆・墨・硯・紙の四つをの宝を言い、別に文房四友という言い方もある。この四つの文房具の中でも特に硯が重んじられ、多くの文人に愛でられる対象となった。その硯の最大産地が当市の雄勝地区だ。なぜ、硯が特に重んじられたかというと、使っても減らず骨董価値が高いためで、次に墨・紙という順で、筆は新しくないと実用的でないので骨董的な価値に乏しく、愛玩の対象とはあまりならなかったという。私自身も書くが、弘法大師とは違い筆が大好きだ。久しぶりに、三筆(空海・嵯峨天皇・橘逸勢)や三蹟(小野道風・藤原佐理・藤原行成)になったつもりで、憩の空間を楽しんだ。

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