8月11日(日)復興
朝から暑い。東日本大震災から2年5ヶ月目、念入りに仏壇で手を合わせた。夕方、息子が蛤浜で同級生や後輩からお呼びが掛かってBBQ大会を行い自宅に寄った。女子らが結婚した話題やらふるさとが震災後、なかなか復興のスピードが遅く定住人口が減少、遅々として進まぬふるさとであるが、久しぶりに集まって懇談は大変楽しかったと。午後1時からスタートし暑くて大変だったらしい。
さて、お盆を前に金曜日から植木屋さんが庭で剪定、すっきりとしてきたが暑い中本当に御苦労さまだ。いろいろ整理や料理、「永遠のゼロ」 百田尚樹(講談社文庫)を読む。司法試験に何度も落ち、人生の目標を失いかけていた青年・佐伯健太郎とフリーライターの姉・慶子は、太平洋戦争で戦死した祖父・宮部久蔵のことを調べ始める。祖父の話は特攻で死んだこと以外何も残されていなかった。元戦友たちの証言から浮かび上がってきた宮部久蔵の姿は、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれた、凄腕を持ちながら同時に異常なまでに死を恐れ、生に執着する戦闘機乗り予想もしないものだった。いろいろ祖父を知る方々からの証言をたどっていきながら、「生きて帰る」という妻との約束にこだわり続けた男は、なぜ特攻に志願したのか?健太郎と慶子はついに60年の長きにわたって封印されていた驚愕の事実にたどりつく。ゼロは海軍零式戦闘機がタイトルに使用され、その思いが伝わる。時期が時期だけに一気に読めた。戦争と生きる、愛、将棋と囲碁の話など著者の思いが伝わった。