12月7日(土)インクルージョン
午前9時25分から石巻グランドホテルで映画上映及び講演会開催のスタッフとして記録を担当した。映画は「天心の譜」で、小林研一郎が“コバケンとその仲間たちオーケストラ”に、障がいのある31名の演奏家を加え、劇画家で声音家の池田理代子らとの共演した。障がいのある、なしにかかわらず、その人らしく活き活きと演奏してほしいとの趣旨で始まった。練習から公演まで小林研一郎との心を刺激しあう貴重な時間で、そんな彼らにカメラを向けたのが、2005年に長野県で開催されたスペシャルオリンピックス冬季世界大会の記録班として誕生した知的障がいのある9人の“ビリーブクルー”。だが2011年3月11日、震災と津波が日本を襲い、福島県いわき市出身の小林研一郎は「肉体を失った人々が、どんな思いで魂となったのか、それを思うと今残されたものたちのことを考えることはとても……」と言葉を失う。涙と感動の時間、2011年6月、経済的な危機が深刻なギリシャのアテネでスペシャルオリンピックス夏季世界大会が開催、参加した日本選手団の中には震災で被災したアスリートがいた。一旦は参加を断念したが活躍する。2011年秋、津波で校舎も楽器も失くした豊間中学校の生徒を前に、小林研一郎が特別授業を行っている。「息を一にする。息は自らの心だ」即興のピアノ演奏を交え、皆が強い気持ちで生きていくことを彼は願っていたコンサートを開催、その練習の日々や公演までの様子を記録したドキュメンタリー、監督は小栗謙一さん。「天から授かった生命の尊さ」を深く考えさせられ、自分の役割を考えさせられた。講演会は「インクルージョン社会の実現を目指して!」と題しNPO法人勇気の翼インクルージョン2015 理事長・公益財団法人スペシャルオリンピックス日本 名誉会長の細川佳代子さん。1993年にスペシャルオリンピックスの重要性を決意し翌年「スペシャルオリンピックス日本」を設立。知的障害のある人の自立と社会参加を日常的なスポーツを通して実現する活動を行ってきた20年間の話を笑いと涙で講演。障害を本当に知らない9割の国民にお伝えし何とか51%以上に知ってもらいたちと頑張っている活動を紹介いただき、会場は感動で一杯だった。終了後、細川さんを囲んでランチ、代表の宮城先生も駆けつけ2時近くまで楽しい時間を過ごせた。
夜は、石巻日和ライオンズクラブクリスマス会。