6月19日(木)終焉
日本経済新聞を読んでいて春秋『尊皇攘夷、大政奉還、廃藩置県、富国強兵、自由民権……。日本の近代史はこういう4文字7音の言葉でたどれると、半藤一利さんが「あの戦争と日本人」に書いている。昭和に至ればもうその氾濫である。この手のリズムはよほど日本人の感性に合っているのだろう。いまとなっては歴史事典が必要なのだが五族協和に国体明徴、天壌無窮といったキャッチフレーズが盛んに唱えられた。やがて八紘一宇、七生報国、そして鬼畜米英だ。そんな具合だから戦後だって安保反対に所得倍増、政権交代などなど枚挙にいとまがない。さて目下のところ話題にこと欠かぬのは「成長戦略」である』3面の広告に「資本主義の終焉と歴史の危機」水野和夫(集英社新書)が紹介され、早速購入し過日の「女性資本主義論」の続きのようで読めた。他の先進国でも日本化は進み、近代を支えてきた資本主義というシステムが音を立てて崩れようとしている。一六世紀以来、世界を規定してきた資本主義というシステムがついに終焉に向かい、混沌をきわめていく「歴史の危機」はまさに同感だが、成長戦略をどう結び付けるかだ。同紙に、「地方財政に4指標」、東北経済に「情報公開などの議会改革制度」など取り上げられていた。
さて、午後からの懇談でいろいろ指摘されたが明日から来月7日までの石巻市議会第2回定例会を注視したいと申し上げた。途中で、連絡が入り静かに黒い霧が晴れそうだと、期待したい。