9月28日(日)時空

 帰国帰宅した。日本経済新聞文化の欄に「隋唐時代への旅」(安部龍太郎)が掲載されていた。日本の発展に多大な貢献をした遣隋使、遣唐使の物語を書くための安部さんの旅の思いが込められていた。洛陽は隋の武帝の頃に完成した大運河、北京と洛陽を結ぶ氷済渠、杭州と洛陽を結ぶ通済渠が開通したことにより北京と洛陽、杭州が船で往来できるようになり総延長は北海道から九州までよりまだ長い2,700キロなどいろいろ凝縮している。
 遣隋使は、推古朝の倭国が技術や制度を学ぶために隋に派遣した朝貢使で、600年~618年の18年間に5回以上派遣されている。社会科で習うのは、607年の第二回、『日本書紀』に小野妹子が大唐国に国書を持って派遣されたと記載されている。遣唐使は、日本が唐に派遣した使節である。このことを考えるとどのような作品になるか楽しみだ。文字が仏教とともに広く普及され遣隋使・遣唐使により最先端の随・唐の書法が紹介された日本は飛鳥・奈良時代だ。空海は留学僧として唐に学び顔真卿の影響を受け飛白や雑体書、梵字まで日本にもたらした。空海、橘逸勢、嵯峨天皇の「三筆」が和様書へと展開・・・・奥が深い。
 書史ひとつとってもロマンだ。購入した作品に触れながら感慨深さに浸った。時空を超えるロマンが嬉しい。

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