10月5日(日)牡鹿鯨まつり

 台風の影響か肌寒い。私の住む牡鹿半島の目の前は、世界三大漁場のひとつだ。その中で、平成17年に石巻市に合併した牡鹿町鮎川はかつて日本有数の捕鯨基地として栄えた。震災で被災したが、「おしかホエールランド」がその象徴だった。ある。「クジラ」をテーマにした体験できる展示館として来場者から親しまれていた。私の母の父つまり祖父は、マルハ大洋漁業で鯨の解剖長をしていた。1838 鮎川で組織的な網取り式捕鯨が始まるって以来、伝統ある捕鯨で繁栄していたが、資源の減少により対象種をシロナガスクジラからナガスクジラ、さらにイワシクジラやクロミンククジラへと移しながら継続されたが徐々に縮小され、昭和51年(1976年)には水産会社ごとの操業は断念されて日本共同捕鯨株式会社に統合された。昭和57年(1982年)にIWCで商業捕鯨停止が決議されると、後に日本もこれを受け入れて、昭和61年(1986年)に南氷洋での商業捕鯨としての母船式捕鯨は完全停止された。昭和63年(1988年)には、太平洋でもミンククジラとマッコウクジラの商業捕獲が停止した(商業捕鯨モラトリアム)。
 さて、牡鹿鯨まつりのため鮎川に行く。この牡鹿鯨まつり、昭和28年から海難事故者の慰霊・鯨霊供養をこめて開催されていたお祭りだ。東日本大震災により中止となっていたが、捕鯨の町・牡鹿の文化を伝承する祭りで、昨年3年ぶりに復活した。少し肌寒かったが、会場の旧牡鹿公民館跡地は熱気あふれていた。牡鹿中学校侍ソーラン 、復興太鼓(牡鹿中有志)、お笑いステージ・まつトミ、鮎川七福神舞、銀鱗太鼓(鮎川小学校5年生、6年生)、みちのく仙台ORI☆姫隊、西田あい歌謡ショー 、股旅・歌謡ショー 、牧野めぐみ歌謡ショー 、遠藤正明アニソンライブ(地元出身)など楽しいイベントが華を添えた。おしかのれん街もワンコインで食べられる鯨カレーなど。歴史ある地域の復活を多くの方々から声を掛けられた。思いは一緒だ。

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