10月7日(火)一灯照隅
カラッとした天気になった。昨日の台風18号の爪跡は大きなものにならずひとまずほっとした。次の19号が発生しているのでまだ安心するわけにはいかない。
さて、日本経済新聞春秋は、列島に混乱の渦を起こした台風18号を題材に記載してあった。『…思いを新たにさせられることも2つある。過ぎ去った後の青空の美しさ。そして、普段は忘れがちな人間の絆だ』である。そもそも、台風の用語は、『それほど古くない。与謝野晶子が「台風という新語が面白い」と、大正初期の随筆で書いている。それまでは野分と呼ぶのが普通だった』という。
安岡正篤さんが、自分がいる場所を明るく照らせる人間に、という意味を込めて「一灯照隅」と言っている。師の言葉には『一つの灯火を掲げて一隅を照らす。
そうした誠心誠意の歩みを続けると、いつか必ず共鳴する人が現れてくる。 一灯は二灯となり三灯となり、いつしか万灯となって国をほのかに照らすようになる。 だからまず自分から始めなければいけない』何と意義深い。来客が何組かあり、その思いを深くした。
夜TVで速報のテロップ、『ノーベル物理学賞の赤崎さんら3名受賞』何と嬉しいことか。7時からのNHKで記者会見模様をライブで見た。青い光を放つLED=発光ダイオードの開発に成功し、フルカラーの大型画面の実現などさまざまな応用への道を開いた、名城大学教授の赤崎勇さんと、名古屋大学大学院教授の天野浩さん、カリフォルニア大学教授の中村修二さんの日本人研究者3人が選ばれたことについてだ。続けることの凄さ、一灯どころか国民を照らしてくれた。希望の光、(まさにLED)と勇気をいただき、感謝だ。