11月1日(土)決断

 朝から小雨、日本経済新聞春秋に『漢の名将韓信が趙軍と戦ったときのことである。有利な山の砦(とりで)から大軍を川辺に下ろした。見ていた敵は大笑いした。逃げ場がなく常識外れの不利な布陣だった。絶体絶命とも見えたが、別動隊が背後に回って、挟み撃ちで勝利する。「背水の陣」のもとになった話だ…』韓信の策は予想を裏切り意表を突いた。このことを例に、日銀が追加の金融緩和に踏み切った。年間で約60兆~70兆円増やすとしていた資金供給量を約80兆円まで拡大するというものだ。黒田東彦総裁は15年以上に及ぶデフレからの脱却にむけ、日本経済は「正念場にある」と強調した。黒田総裁の追加緩和は、9人の政策委員のうち4人が反対し5対4と言う接戦が判断の難しさを物語っている。副作用も気にはなるが、日本経済は「正念場にある」と強調した判断はリーダーだとしてエールを送りたい。
 「登ってもいないのに下り坂」と言う川柳があるが、しっかりと地方創生にも目を向けていただきたい。久しぶりに弟と一献、あるべく姿を論じる。

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